[41] FUJICAREX
1962年 第3回日本カメラショウとシカゴで開催されたフォトグラフィックトレードショウの両会場で標準レンズの前群を交換して、広角、望遠と画角が楽しめる一眼レフカメラFUJICAREXが参考出品された。
なお、レンズは、標準[FUJINON f1.9] 広角[FUJINON f4 35㎜] 望遠[FUJINON 2.5 80㎜]とされ、価格は標準レンズ付きで25000円を見込んでいると発表された。
その後、改良が重ねられ、1964年7月に、米国で、FUJICAREX SLR35として、デビューし、Popular PHOTOGRAPHYなどの米国のカメラ雑誌などを賑やかせた。 そして、今日では、FUJICAREX SLR35という名前は忘れられ、FUJICAREX Ⅱのみが、海外市場専用機として知られている。 この両機が、ブランド名だけが変わっているのか、改良されたものなのかは定かではない。
FUJICAREX試作品
FUJICAREXⅡはペンタ部前面の格子状の受光部が特徴的であったが、試作品ではブランド名が大きく明示されている。
FUJICAREX
1962年日本カメラショウならびにフォトグラフィックトレイドショウにはじめてデビューした。
FUJICAREX SLR35
米国市場で、1964年7月に、FUJICAREX SLR35として発売された。価格は150$との発表がなされたので、日本円に換算すると54000円[1$=360円]ということになる。
FUJICAREXⅡ
海外市場専用機として、発売された。
なお、レンズは、標準[FUJINON-S f1.9 50㎜]、広角[FUJINON-SW f4 35㎜]、望遠[FUJINON-ST f2.8
80㎜]