[18] FUJICA DL-20 & DL-100
世界初のDIL(DROP IN LOADING)機構を搭載し、従来の機構都は発想をかえたフイルム自動装填システムである。裏ぶたを縦にあけ、フイルムをポンと押しこむだけで、裏ぶたを閉めると自動的に1駒目にセットされ、すぐに撮影できる状態となる。
このDL-20 をAUTO MATE、DL-100をAUTO ACEの呼称で国内発売された。このDL-20 ならびに DL-100 以降、富士フイルムから発売される35㎜カメラのほとんどが、DIL機構搭載となる。
FUJICA DL-20 AUTO MATE
1981年11月に発売されたFUJICA AUTO 7 によって、カメラの自動化はされたが、フイルムの装填する操作だけは人手に頼らなければならなかった。このDIL機構を搭載したDL-20 AUTO MATE をフォトキナ‘82に出品し、大きな話題をよんだ。
海外では、国内発売(1983年3月)より先行し、1983年1月より発売された。また、レッドのほかに、ブラック、アイボリーのボデイカラーも発売された。
FUJICA DL-100 DATE AUTO ACE
DIL機構をそなえ、オートフォーカス機能など、あらゆる自動化機能をも備えた、全自動35㎜高級コンパクトカメラで、1983年4月に発売された。(海外では1983年1月に先行発売)
この、DL-100 DATE AUTO ACE は、タイプライターのオりベッティや車のフィアットなどのデザインで有名なイタリアの世界的デザイナー、Mario Belliniがデザインした。
FUJICA DL-100
FUJICA DL-100 DATE AUTO ACE をベースにして、デート機能を取り除いたものであるが1983年6月に発売された。また、どのようなかたちでつくられたのかは不詳であるが、ブラックボデイのほかに、メタリックダークグリーンのDL-100がある。