変わりすぎた 常磐公園(旭川)
常磐公園は、旭川市で初めて開設された公園で、北海道立美術館、旭川市立中央図書館、旭川市公会堂上川神社頓宮などが公園内にあり、野外彫刻も数多く設置され、緑豊かな樹木に囲まれた市民の憩いの場所でもある。
その源は、明治43年に、石狩川と牛朱別川に挟まれた中島に公園が造られ、その後、池が造成されたりしたが、牛朱別川が氾濫し、公園一帯が荒廃。その後、牛朱別川の切替工事が実施され、改造されてきた。
昭和52年から10年計画で、旭川市を代表する公園として、改造整備が行われ、平成元年には、『日本の都市公園100選』に選定された。
撮影の被写体としても適した場所であり、毎年 フジカラー旭川(後の北海道フジカラー)が、富士フイルムの協力をえて、全国的にもベストテンに入るような著名なネイチャーを中心にしたプロカメラマンを招き、「フォトゼミ」を開催し、リバーサルフイルムによる撮影指導とその作品の講評による撮影技術のレベルアップの指導をしてもらえる場所でもあった。
しかしながら、ここにきて、樹木の痛みなのか、倒木騒ぎがあり、一時は、〝倒木の恐れあり”と決めつけられた樹木の周囲を危険個所としてテープで囲まれたり、突然、それらの樹木を切り倒したりということで、懐かしい風景が一変してしまった。 さらに、石狩川の堤防の防災上の問題ありとして、市民の反対を押し切って、着々と堤防の緩斜面化のための、樹木の伐採と長年営業されてきた公園内の売店の取り壊しが始まった。
公園につながる七条緑道もそうだが、味気のない街づくりが進み、転勤で当地に着任し、鎌倉から移住して20年超となるが、住み慣れた人間にとっては、かつての面影が薄れていき、撮影意欲のわかなくなった魅力のない公園と化してくるのが、何か寂しさを感じるものである。
かつて撮影した常磐公園の懐かしい思い出を残しておこうとセレクトしてみた。