樹霜

樹霜

この月曜日の7日に、20日ぶりの晴天にあわせて、美瑛まで撮影ドライブに。

久しぶりの一人での撮影ドライブ、とりあえず方向だけは決めて、一か所撮影が終わったら、次はどこへ行くか・・という感じでスタート。

丁度、木の枝に小さな透明の氷の塊があちこちについて、太陽にあたり、キラキラと、輝いていて・・・。

しかし、このキラキラ感を写真にするのは難しい・・・。

首をかしげながら撮影チャレンジをしていたら、日本語の上手な外国人のアベックさんが通りかかり、「何を撮っているのか?」そして、「この現象は何というのか?」・・と。

頭の中で、名前がよぎるのは、「霧氷」「樹氷」「粗氷」「樹霜」「雨氷」。

先ず「雨氷」は雨が降って、その雨粒が枝について凍るのだから、外してみたものの、「雨氷」に近い現象。

でも、このあたりで雨は降っていないとのことなので、やはり「雨氷」ではない。

「樹氷」「粗氷」「樹霜」は、総称して、「霧氷」なので、「霧氷」でいいかと、思い「霧氷」といったら、首を傾げられてしまい、仕方なしに、「樹氷」というか、「粗氷」というか、「樹霜」というか・・・。

「樹氷」は、空気中の水分が凍って、小さな氷の粒の無数が凝集して木の枝に付着していくので、不透明で離れてみると白く見える。

「粗氷」は、樹氷に比べ氷の粒が大きく、粒同士が融合して大きな氷の塊を形成する場合もあるが、気泡を多く含むため透明にはならず半透明にとどまる。

「樹霜」は、夜間、放射冷却した樹木などの表面に、空気中の水蒸気が昇華し、氷の結晶となって付着したもので、枝状・扇状・コップ状などいろいろな形がある。

と、説明していたら、知らない間に近くに寄ってきた人たちと、霧氷談義となり、こんな結論をだしてみた。

そして、みんなで、これは「樹霜」と、いうことにしようと・・・。

そしたら、一人の方が「樹霜」は霜と同じでは・・ということになり、「霜」なら透明感はないとか・・と、いうことで、またまた、議論の蒸し返し。

外国人の方は、一応、「樹霜」ということにしておきますといわれ、さらに、蔵王の「樹氷」と、美瑛で見る「樹氷」とはどう違うと、またまた質問。

この中にいた某氏が一言、「樹氷の化け物で、樹氷に雪がかかり巨大化し、樹木が樹氷や雪で完全に覆われているので、“アイスモンスター”とか、“スノーモンスター”とか、地元では、“雪の坊“とかよばれている」といわれ、お開きに・・・。

 良い勉強になりました。