戦前・戦中のカメラ コレクション

戦前・戦中のカメラ コレクション

当方は戦中の真っただ中に生まれた。そのころに、どんなカメラが発売されたのだろうかと、チョッとした会話から気になりだした。

カメラ関係の歴史書を開くと、1941年に経済新体制に関する法律が施行され、カメラの製造は禁止されたと表記されている。

そして、写真撮影の禁止地区も拡大され、都会地では、20m以上の高さからの俯瞰撮影は禁止されたし、カメラは肩からぶら下げて歩かず、鞄の中にいれたり、風呂敷に包んでもちあるいたりという風潮。

1941年12月第二次世界大戦開戦とともに、カメラ雑誌は休刊に追い込まれたと聞く。

したがって、カメラの宣伝はされないし、市場にはカメラが出回らなくなったと考えていた。

ということで、当然のように、戦中にカメラは作られなかったのであろうと考えていた。

「アサヒカメラ」などのカメラ雑誌は休刊になったものの、「科学朝日」は休刊にはならず発刊されているということで、1943年7月~9月号を送ってくれた仲間がいる。 そのなかには、しっかり、カメラの宣伝が掲載されていた。

ということからすると・・・、ということで調べていくと、1941年にカメラの製造は原則的には、禁止されたものの、手持ちの材料があるものについては差支えないとのことで、やりくりをしながらの製造の余地は残されていたということが判明。

現役時代にはじめたカメラコレクション、当初は、富士フイルム製カメラのコレクション、それが広がりをみせて、面白そうなカメラ、興味をひかれたカメラと、お小遣いが許せる範囲内で衝動的に集めてしまった。 ということで、一時は1000台近くのカメラコレクションとなってしまった。

富士フイルム製のカメラは、富士フイルムが製造したカメラの大半を収集し、勤務する会社の中に飾っていたので、お取引先のカメラ店が見に来られ、昔話(苦労話?)に、花が咲いたりしたものだった。

現役を離れ、この富士フイルムのカメラコレクション600台超は、自宅に保管しては大変なことになるとのことと、富士フイルムからの提供依頼もあり、その後、富士フイルムに移管してしまった。

その他のカメラも、保管するスペースのこともあり、委託販売などで整理。

手もとにあるのは、青少年おもカメ倶楽部のお手伝いをした関係からはまってしまった旧ソ連製カメラ「SMENA 8M」が80数種と、委託販売時に手元に残した、戦前から戦中のカメラということになる。

というより、戦前から戦中のカメラは、手放したくないカメラを除くと、古いものでもあり、結構、動かないジャンク品もあり、委託販売できなかったということも理由の一つかもしれない。

 

久しぶりに眠っていたカメラたちをひっぱりだしてきて整理をしてみた。

古い機種は、こまめに改良したためか、その理由はわからないが、同じような機種画像を比較してみるものの、資料となる書物の著者によって、発売の時期が異なったりしており、今回アップした年代が正しいのか定かではない。 もし、勘違いがあればご容赦願いたい。

なお、二眼レフカメラについては、お手伝いをしている青少年おもカメ倶楽部のメンバーでも使用しており、おもカメ倶楽部ブログに別途アップしたので、ご覧いただければと存じます。

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