カメラ付携帯・スマホがコンパクトデジカメを駆逐

カメラ付携帯・スマホがコンパクトデジカメを駆逐

先日の大阪での講演のなかで、カメラ付携帯電話&スマホの進化によって、コンパクトデジカメが市場から追いやられてしまったことをお話しました。

その折には、時間の影響もあり、かなり短縮して、現物とともにご紹介させていただきました。

ご興味をお持ちいただいた方もいらっしゃいましたし、その後、お問い合わせをいただいた方も何人かいらっしゃいましたので、その後に判明したもの、並びに手元に届いたものも含めて、纏めなおしてみました。

フイルムカメラ全盛期から、1955年カシオが発売した民生用カメラ「QV-10」【25万画素】以降、カメラメーカーを中心にしてデジタルカメラの開発競争に突入し、2000年をさかいにして、フイルムカメラとデジタルカメラの国内出荷台数が逆転してしまった。

そして、携帯電話の普及とともに、カメラが付加され、高画質化が進み、さらにスマートフォンに変わっていくや、コンパクトカメラとの併用は全くといってみられなくなってしまった。

1968年にはじまったポケットベルの普及にはじまって、通信形態が様変わりしていった。

1979年には、自動車電話、1985年には、ショルダーtypeの携帯電話、1987年には、小型化されてハンディタープの携帯電話と変化していった。まだまだハンディタイプといっても、持ち歩くには大きい電話で、更なる小型化、軽量化の研究開発がすすみ、1989年あたりから具現化していった。

そして、1995年におこった「阪神淡路大震災」で、無線の強さを発揮し、あらためて、「携帯電話」が見直された。その前後からの注目機を列記してみる。

1994年 京セラPT101

DDIポケット(現ウィルコム)がサービス開始とともに発売したPHS

1995年 パルディオ202S

NTTの子会社「NTT Personal」(Docomoに吸収)が、サービス開始とともに、独自開発したPHS

1995年 101シリーズ

Docomoがアナログムーバからデジタルムーバに変更し、各メーカーから対応機種を発売。

1998年 京セラ Date Scoope DS320

DDIポケットから発売された IBMのChip CardにPHS機能を付加させた、スマホのはしりといっても良い。

1999年 京セラ ビジュアルフォンVP210

DDIポケットから発売されたカメラ付携帯の元祖といわれるPHS【11万画素】

2000年 シャープ JSH-04

J-PHONEから発売され、「写メールキャンペーン」を展開し、メールで写真を送るということで、一気に普及したPHS【11万画素】

2001年 パナソニック FOMA P2101

Docomo初のカメラ付携帯であるが、高機能タイプであり、大きいし、重いし、バッテリーの消耗も早かった【11万画素】

2002年 パナソニック Look Walk P751V

P2101の躯体を活用したPHS【11万画素】

2002年 シャープ MOVA SH251i

Docomoから発売されたメールで画質を向上した写真を送るタイプの機種【31万画素】

2003年 パナソニック FOMA P2102V

Docomoから発売されたテレビ電話ができる携帯   FOMA機初のヒット機【30万画素】

2004年 シャープ V602SH

vodaphoneから発売された光学2倍ズームレンズを採用した【202万画素】

2005年 モトローラ FOMA M1000

Docomoがモトローラと共同開発した日本初のスマートフォン【131万画素】

2007年 パナソニック FOMA P901iTV

Docomoが発売したワンセグ及び地上波アナログ放送に対応できる【201万画素】

2008年 iphone A1303

アップルが設計し、販売したタッチスクリーンのスマートフォン【200万画素】

以降、新機種も発売され、高画質化・高品質化・高機能化がすすみ今日をむかえる。

2008年 カシオEXILIM W63CA

AUから発売されたカメラブランドを冠した高画素カメラ付携帯【800万画素】

以降、1000万画素以上の高画素化競争に突入

2011年 LG L-03C

Docomoが発売したPENTAX製3倍光学レンズ付きカメラに携帯機能を付加した高画素、高機能携帯 ある意味スマホととらえても良い【1210万画素】

2013年 Samsung Galaxy S4Zoom SM-C105A

光学10倍ズーム機能付携帯  日本での発売はなかった【1600万画素】

2018年 OPPO Find X

11月に国内発売すると発表した中国製スマートフォンで、iphon XSより安価に加え、カメラ部分がスライドアップするので、全面が画面【2000万画素】

 

なお、講演時の「写真の歴史」については、その要旨を「青少年おもカメ倶楽部」ブログにアップしましたので、ご覧いただければと存じます。

http://omocame.blog44.fc2.com/

 

 

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