白い断崖絶壁が連なる滝瀬海岸の「シラフラ」

先日の道南方面の撮影ドライブの帰りには、函館から走って100㎞弱 乙部町の滝瀬海岸の「シラフラ」をじっくり撮影したいとのことで、行程の中に初めから入れ込んで、スケジュール調整をしてきました。

渡島半島の日本海側に位置する乙部町にありますが、国道からは離れているために、気がつかずに通過してしまうところです。

乙部町 かつては、ニシン漁の盛んなところだったそうで、千石の禄高を誇るほど豊かな「ニシンの千石場所」として栄えたとも言われたそうですが、今日では、その面影もありません。

先日アップした「北海道一周撮影撮ドライブ」の中でとりあげたら、「シラフラ海岸」に興味を持たれた方がいらっしゃいました。

乙部町の名所のひとつとして、知る人ぞ知る、滝瀬海岸に「シラフラ」というところがあります。

「シラフラ」とは、アイヌ語で「白い傾斜地」を意味するとのことですが、江戸時代から、この名前で親しまれていたそうです。

高さ約15mの白い断崖絶壁が海岸線に沿って、約600m連なっているのは圧巻です。

「シラフラ」は約500万年前に起こった火山の噴石が海底の貝や珪藻類などとともに堆積し、やがて隆起した地層といわれています。そのため、岩はよく見ると真っ白ではなく茶色や黄色が入り混じり表面はザラついた砂礫岩でちょっとデコボコしています。

10台程度の駐車場から細い坂道を100mほど下ると、先ず目にはいってくるのが、大きな奇岩と「くぐり岩」。

「くぐり岩」は約400年前、ニシン漁が栄えていた時代にニシンを陸路で運ぶために人の手でくり抜いたものだと伝えられています。

海岸まで下りて、「くぐり岩」の反対側に、「シラフラ」の白い断崖絶壁が連なっています。

なお、満潮時は、途中で遮られて奥の砂浜までは行けないと思いますので、長靴は必携でしょう。

この日も、寿都町の小学生が、約2時間かけての社会科の勉強を兼ねての遠足とかで、バスで訪れていましたが、皆さん長靴を履いていました。