[14] FUJICA HD

 

 

FUJICA HD-1

 世界初の35㎜全天候型EEカメラ。従来、カメラの弱点であった「水」、「泥」、「衝撃」などの問題を一挙に解決した生活防水式カメラで、操作は、ピント合わせ、シャッターを押すだけで、カメラケースも不要で、持つことが気にならないヘビーデューティカメラである。また、カメラと同様に生活防水式になっている専用ストロボ、FUJICA HD-1 ストロボもカメラと同時に1979年6月に発売された。なお、このFUJICA HD-1 は、ブラックのほかに、イエロー、グリーン、レッドのボディカラーも発売された。

 

 FUJICA HD-S

 FUJICA HD-1をベースにして、ストロボを内蔵し、「どんな時でも大丈夫」をキャッチコピーにして、セルフタイマーも内蔵し、手袋をしたままでも撮影できるほどの操作性の良いカメラとして、1979年12月に発売した。

 

FUJICA HD-S 後期型

 FUJICA HD-1 ならびに、FUJICA HD-S の防水のために使用したゴムの劣化が発覚し、FUJICA HD-1は、急遽、ゴムの交換修理をすることとなったが、FUJICA HD-S は、ゴムの交換修理とともに、一部デザイン変更とあわせ、対策品を発売した。基本的には、カメラ店店頭在庫品は、対策品と交換し、後期型として順次市場に出していった。

 

FUJI HD-M タフガイ

FUJICA HD-S をさらにパワーアップし、防水性、耐ショック性に一段と優れたヘビーデューティカメラ。水深2mまでの水中撮影、生活防水、防砂、防塵で、フイルム巻上げ、巻き戻し機構を内蔵したFACEシリーズ(FACEシリーズについては、別項にて纏める)の一機種として、1984年11月発売した。

なお、このFACE シリーズより、富士フイルムの新たな方針のもとで、カメラの呼称は、FUJICA からFUJI に変更となった。

 

FUJI HD-M DATE タフガイデート

FUJI HD M タフガイに、デート機能を付加し、1986年9月発売した。

 

FUJI HD-R ドン

FUJI HD-M タフガイの基本機能を引き継ぎ、普及型ヘビーデューティカメラとして、1986年5月発売した。FUJI HD-M に比べて、フイルム感度設定を手動から自動に切り替えるとともに、ISO1600からISO400までのフイルムに対応するようにし、バッテリーも単3から単4に変更し、カメラの軽量化を進めた。

 

FUJI HD-P パノラマ

狙ったシーンをワイドに表現できるパノラマモードを組み込み、パノラマモードと標準モードとを、ワンタッチで切替可能にし、1990年3月発売した。

 

FUJI K-35 工事カメラ

コニカが、FUJI-HDシリーズのカメラの動向をみて、開発したのが コニカ現場監督で、このカメラは、工事の進捗状況を記録として確認する専用カメラとして、1988年に発売され、予想外の反響として、現場からは好まれた。この状況をとらえ、富士フイルムは工事現場に特化したカメラの開発をいそぎ、1991年3月発売したのが、このFUJI工事カメラである。

 

FUJI K-28 工事カメラ

FUJI K-35 工事カメラの姉妹機として、28㎜ワイドレンズを装着したFUJI K-28 工事カメラを1991年6月に発売した。

 

FUJI CARDIA WAYVEE

富士フイルムのヘビーデューティシリーズをFUJI K-35 & K-28 と、 工事カメラに特化したこともあり、遊び心で気楽に撮影できるカメラとして、1991年7月に発売した。

 

FUJI WORK RECORD28

工事記録に威力を発揮する、強靭なボディと多彩な機能を装備し、ISO400で、約14mまで届くストロボを内蔵した、鍛え抜かれた現場向けカメラとして、1993年10月に発売した。

 

FUJI WORK RECORD OP

アウトドアの本格派向けに、FUJI WORK RECORD 28 の工事カメラ専用イメージから、幅広いユーザー層に拡がりを求め1993年12月に姉妹機として発売した。