「3Dクラフトフォト」という聞きなれないことば

青少年おもカメ倶楽部 「2008冬の作品展」 開催にあたり、そのメイン作品として、3Dクラフトフォトによる立体写真を展示することに決まり、制作講習と並行しながら作品づくりをしたのが、はじめての展示となりました。

翌2009年1月に旭川市神楽公民館からの依頼にもとづき、旭川市教育委員会主催による 立体写真展を「日本列島 北から南から」と題して開催しましたところ、目あたらしさもあったためか、おかげさまで予想以上の反響がありました。

以後、作品を追加しながら、フジカラーギャラリーかなざわ(金沢市)、ギャラリー写友楽(横浜市)、東神楽メモリーホールギャラリー(東神楽町)、富士フォトギャラリー新潟(新潟市)、ワンドリームピクチャーズギャラリー(旭川市)、まちこみゅギャラリー(旭川市)にて、作品展を開催してきました。

 また、東京ビックサイトで開催された“フォトイメージングエキスポ2009”の会場で、写真を楽しむひとつの方法として紹介されたり、横浜開港150年記念イベントの一環で開催された写真展(みなとみらい21赤レンガ倉庫)の一角でも展示紹介されました。

あわせて、制作講習会を開催しながら少しずつですが、拡がりをみせてきております。

3Dクラフトフォトとは、同じ原版からプリントした10数枚の写真を、遠景から少しずつ切り取り、一定の間隔をつくって貼り重ねて、ボックスフレームに入れると立体的にみえることから、「立体写真」の一つともいえます。現物を見てみないと分かりにくい作品といえるかもしれません。

もともとは、17世紀のヨーロッパで流行した絵画の「デコパージュ」の技法のひとつで、その後、アメリカにわたり、アートの世界で、立体的な作品として発展していきましたが、今日では、四角いボックス形式のフレーム(シャドウボックス)に入れて飾ることから、「シャドウボックス」と言われているようです。

写真の世界では、いつ頃から始まったのかは分かりませんが、私が教えていただいたのが、30年くらい前ですので、少なくても30年以上前から制作されてきたということかもしれません。

写真での作品作りの方法は、いろいろな方々が、いろいろな技法で作られているようですが、私の製作方法は、できるだけ作りやすく、できるだけ無理な誇張はしないで、立体的なものを平面に置き換えた写真を少しでも立体的に近付けられないかという観点での制作方法を採用しているつもりです。