[46] FUJICA ST-F & Different brothers

富士フイルムが、「世界で初めての一眼レフにストロボを内蔵したカメラ」として、大々的に発表して、1976年6月に発売した。  しかしながら、その2か月前に、HANIMEX 35 REFLEX FLASHが一眼レフにストロボを内蔵したカメラとして、1979年4月にオーストラリアで発売されているので「世界で初めてて・・」というのは、無理がある。  

その真相は定かではないが、HANIMEX 35 REFLEX FLASHは、セディックで製造されており、富士フイルムも110カメラなど普及機では、セディックとは製造提携関係にあり、富士フイルムは、かなりの種類のカメラ製造をセディックに委託している。  したがって、HANIMEX 35 REFLEX FLASHの開発はセディックにより行われ、富士フイルムブランドでの取扱いということになったのではないか。  2ヵ月間の誤差は、製造上の何らかの遅れによるものと考ええるのが妥当ではなかろうか。

日本の歴史的カメラに選ばれているのは、FUJICA ST-Fではなくて、HANIMEX 35 REFLEX FLASHということからしても、この機種の開発製造は、セディックが行った裏付けといっても良いのかもしれない。  また、FUJICA ST-Fは、約1年程度で、市場から消えていったが、その部品を活用しての異兄弟といえるかグレー商品というのか、長城PF-1とか、通販市場で展開されたNAIGAIブランド、YUMICAブランドの機種もある。

 

FUJICA ST-F

国内市場では、なんといっても、富士フイルムらしく、「良い写真が誰でも簡単に写せるカメラ」と

銘打って、華々しく1979年6月に発売された。

 

CONTINENTAL TXL

FUJICA ST-Fの機能はそのままで、OEM製品として、米国市場で、1979年6月に発売された。

 

HANIMEX35 REFLEX FLASH

FUJICA ST-Fの原型ともいえるものだが、、セディックブランドではなく、オーストラリアのHANIMEXブランドで1979年4月に発売された。

 

 長城 PF-1

国内では、安原製作所が取り扱ったが、1980年に発売された。

 

AVIVA PF-1

長城PF-1のAVIVAブランドであるが、今日でも、アマゾンが取り扱っている。

 

NAIGAI SRF

通販商品として、紹介され展開されたが1980年に発売された。

 

NAIGAI SRF Infrared camera

NAIGA SRFに赤外線ストロボを搭載し、通販ルートで1980年に発売された。

 

YUMICA RFX-1

NAIGAI SRF 同様に、通販商品として、紹介され、1980年に発売された。

 

YUMICA RFX-1 Infrared camera

YUMICA RFX-1に赤外線ストロボを搭載し、通販ルートで1980年に発売された。