清里町(斜里郡)
旭川の会社に赴任したのが昭和63年10月、誰も明確には転勤の目的をいわず、でもなんとなく仕事の関係上わかったことは、北見の会社との統合。
同僚の北見の会社の非常勤監査役が毎週末になると北見の会社に出張しては、翌週の月曜日の会議で問題点の指摘がされ・・と繰り返され、一向に真実がみえないし進まない課題。
当の監査役は、当方に赴任にあったってレクチャーをしたいので時間を空けて・・と。 北見の会社との統合については、現地に行ってから判断すると突っぱねて着任。
情報収集をすればするほど、このまま統合したら、旭川の会社の本隊が大変なことになると伝え、静観。
翌年春に事件勃発し、北見の会社は解散。 市場と従業員には責任はないということで、旭川の会社としては、市場カバーと従業員の雇用確保のために動き出した。
そして、旭川と北見との往復がはじまり、ひどいときは、朝、旭川をたって北見に入り、その晩の札幌行きの寝台列車で旭川につくのが早朝の4時過ぎで、家に立ち寄ってシャワーを浴びてそのまま会社へ・・とか。 よく、体が持ったものです。
北見の会社の取引先にも挨拶のため訪問ということで、休日も返上して北見のホテルに常駐して活動することもたびたび。
そんな中で、旭川のエージェントの知人を通じて北見支店の人と会うことになり、気分転換になれば・・ということで、日曜日に誘われご案内いただいたのが清里町。
清里町は、観光資源はあるものの、まだまだ若者の定住化を進めるのが先決ということで、観光資源は後世活用できればとの町長の姿勢だとうかがった。
その時に案内していただいたのが、未知の場所といわれる「さくらの滝」「神の子池」にやっとのことでたどり着いた。(当時は、そんな名前はついていなかったと思うが・・・。)
どちらもみて感動し、仕事が落ち着いたら、撮影に行きたいところということで、インプット。(でも、道順は、全くといってよいくらい、わからないし、地図にも載っていない)
結局、あれから20数年たってやっと行けるように・・。
それも、撮影のご案内を頼まれて、知床方面へとのご要望に合わせ、組み込んでみようと現地の下見チェックで、行くことに。
最初が3年ほど前、それから、何度行ったことか・・。
できることなら、1週間ぐらい居座って撮影にドップリ浸かってみたい・・というスポット探しができるところと思うが・・・。
「さくらの滝」、「神の子池」のほかに、「斜里岳」、「木々の異なる防風林」などなど、気が向くままに・・・とは思うが、難題かも・・・。
今回の清里―釧路湿原の撮影のご案内で、一応、満足ということにしておこうかと思っています。
神の子池
周囲220m水深5m 摩周湖からの地下水が湧き出ている池で、摩周湖(カムイトー=神の池)の伏流水からできているという言い伝えから「神の子池」と呼ばれている。
水が澄んでおり、底までくっきりとみえ、水温が年間通じて8℃と低く倒木が青い水の中に腐らずに化石のように沈んでいるのは神秘的。
さくらの滝
斜里川上流にある3.7mの滝をジャンプして遡上するサクラマスの姿は圧巻。 6月から8月にサクラマスの遡上に合わせて、ジャンプする姿が見れる。
サクラマスは、ヤマメ(北海道ではヤマベ)が、海を下り大きく成長して再び産卵のために川に戻ってくるサケ科の魚。