[3] FUJICASIXⅡC型(1)

FUJICASIXⅡC型

従来の鉄板とアルミ板を組み合わせたプレスボディより、ダイカストを使用した流線型のスマートなボディデザインに変更するとともに、全面的に改良したカメラで、FUJICASIXⅡCSとして、1952年に18000円で発売した。FUJICASIXⅡBSは、画面サイズが60×60㎜サイズのみであったが、FUJICASIXⅡC型からは、60×60㎜サイズの他に、60×45㎜のセミ判兼用となり、カメラ本体背面のフイルム確認窓は2つとなり、専用アダプターフレームが添付された。

富士フイルムは、写場用大型カメラ向けレンズの呼称を、従来のRECTARからFUJINARに変更したこともあり、このFUJICASIXⅡCSの発売時の案内には、レンズはFUJINARと表示されているので、基本的には、FUJINARレンズ搭載となるが、何故か、RECTARレンズ搭載のFUJICASIXⅡCSもある。シンクロ接点は、当初コダック式接点であったが、市場の流れもくみとり、ドイツ式接点に変更している。また、珍品といえるのか、アクセサリーシュ―の高さの高い機種もある。

また、1953年には、従来のSEIKOSHA-RAPIDシャッターから、富士精密製RECTASに変更したFUJICASIXⅡCRを発売している。FUJICASIXⅡCSでは、セルフタイマーがついていなかったが、FUJICASIXⅡCRには、セルフタイマーが付属して、価格は同価の18000円である。

FUJICASIXⅡCSFUJICASIXⅡCRとを、ⅡC型と総称されるが、富士フイルム製カメラでは、はじめてヒットしたカメラといっても過言ではない