[8] FUJIPET(4)
FUJIPET 初期型と量産型の違い
FUJIPET 初期型、量産型といっても、その実態はなかなか掴めませんでした。それは、自然切替がされたからということなのでしょうが、コレクターとしては、それだけでは放置できず、現物を並べて、ひとつひとつチェックしたりしました。偶然にも、FUJIPETに関わったことがあると言う方を某中古カメラ店で紹介され、いろいろと伺うことが出来ました。
生産効率を上げるために材質を見直したとのことですが、本体、鏡胴、レンズ座押さえ、巻取りノブ、シュー座、3種類のレバーをベークライト → ポリスチロール樹脂に変更し、フードは鉄板 → ポリスチロール樹脂に変更した。ファインダー筒は、変更せずベークライトのままとした。軍艦部のアルミ梨地アルマイト仕様、本体裏ぶたの鉄板仕様、レンズの光学ガラス、三脚底ネジの真鍮は変わらずとのこと。
また、違いが一目でわかるのは、ボディ背面にあるフイルム確認赤窓が初期型は蓋がついていることと、シンクロソケットの位置が変わり、初期型は、フードをのばさなくても使えるようになっていることと、裏ぶたを開けて、鏡胴をとりつけているネジが初期型は4本に対して、量産型は3本となっている。