[1] FUJICASIX Ⅰ型(5)

6 FUJICASIXⅠ型補足

FUJICASIXⅠ型が、発売されて、約2年の間、改良にくわえ改良を改良を重ねてきたのは、戦後の復興期、いろいろなものが不足していた時代だから仕方なかったのかもしれない。諸元表を載せてみたが、同じ機種名でも、これだけの変わりようだから、おそらく、製造に携わった技術者は、少しでも不具合は改善してと言う考え方で、毎日が研究と開発、さらには製造段階への指示連絡に費やしていたのではなかろうか。これらの積み重ねが、以降の富士フイルム製カメラの発展につながったのかもしれないが、マイナーチェンジという習性は、その後の富士フイルム製カメラでも引き継がれているような感じがする。

FUJICASIXⅠ型の資料が見当たらないとしたが、後のFUJICASIX ⅡBS 発売時にだされたニュースとカメラ雑誌の広告として、引伸機と一緒に掲載されたFUJICASIX IBS しかみあたらない。

FUJICASIXⅠ型の専用革ケースは、3種類あるようだ。