マガンのねぐら立ち(宮島沼)
函館に向かう途中で美唄市にある宮島沼に立ち寄ることに・・。
日の出30分前の4時には、現地到着。
真っ暗の中、早々と、カメラマンも集まってきていて、それぞれ思い思いに三脚にカメラを据えて・・。
初めての場所で、初めての撮影・・という不安感もあり、さてさて、どこに向けて、カメラをセットすればよいやら・・・。
周りを見え渡すと、カメラの方角は、それぞれのカメラマンの考え方で、あっちこっちに向けられているといってよいようです。
それでは・・・とは思ったものの、暗い中でのピント合わせは、朝霧の中でもあり、オートフォーカスはきかず、手動で・・・。
ということで、ピント合わせにも一苦労、しばらくは、少し明るくなるまでは待つことにして、周りのカメラマンの動きを観察することに・・・。
明くるさが出てきて、ピント合わせもやりやすくなり、いよいよ撮影開始。
宮島沼水辺での撮影をとりあえず終え、日の出とマガンとをうまくとらえられればと、駐車場付近に移動し準備をしていたら、「よし!これからだ。」と発した若手のカメラマンくん。
話を聞くと、毎日のようにここに通って撮影し、「今日は、今までにない最高の天気だ。」とのこと。
朝焼けにはめぐまれなかったものの、日の出とマガンとを撮るには、この場所は絶好だとのことで、ここを選んだのは間違いなかったと思いながら、日の出を待つことにした。
マガンは、繁殖地のロシア極東部から、越冬地の宮城県とを、行ったり来たりするとのことで、その間の距離は約4000㎞ともいわれ、その途中で、羽を休め、栄養を補給する大事な場所が、宮島沼だそうです。
夏に生まれたばかりの幼鳥も一緒に、稲刈りも終わった9月下旬に宮島沼に飛来し、10月上旬には越冬地の宮城県に向かって行くそうです。
越冬も無事過ごし、宮島沼の氷が融ける4月中旬から下旬には、周辺に分散していたマガンが宮島沼に集結して、ロシア極東部に飛び立っていくそうです。
宮島沼への飛来数は6~7万羽とも言われ、この近くで見れる「ねぐら入り」「ねぐら立ち」は圧巻、体感してみないとわからない迫力感でした。