塩狩峠 一目千本桜
1909年(明治42年)2月28日、鉄道職員の長野政雄は、客として名寄駅で列車に乗り、旭川へと向かい、列車が急勾配の塩狩峠を登っているとき、事故がおきた。
客車をつなげる連結器が外れて最後尾の客車が峠を下り始め、客車はどんどん勢いを増しながら峠を下り、このままではカーブを曲がりきれずに脱線し、大惨事になることは誰の目にも明らかでした。
ここで、長野政雄は乗客を助けるべく、とんでもない行動に・・。そして、次の瞬間、「ゴトッ」と鈍い音とともに列車が完全に停車しました。乗客が車外に出てみると、そこには無残な姿の長野の遺体がありました。
小説家の三浦綾子の『塩狩峠』はこの実話を題材にした作品で、映画化もされています。
その塩狩峠は、一目千本桜といわれ、さくらの名所ですが、昨年、この塩狩峠のサクラを撮影しようと、現地に行ったら、開花=その日のうちに満開、そして、突風にあおられ、散ってしまったとのこと。
今年こそは・・・との気持ちで、満開予報日の5月9日にいったものの、まだまだ蕾の状態。 それなら、1週間後くらいが丁度良いのではないかとのことできめたものの、天気が悪いという予報と、急に気温が上がったこともあり、満開がはやまるのでは・・・ ・とのことで、5月14日に急きょ日程変更して行ってきました。
バッチリでした。何はともあれ、撮り鉄ファンではないけれど、JR宗谷線とさくらとは撮らなければということで、旭川行き「快速なよろ2号」が、待機停車をする塩狩駅で、塩狩駅8時49分発の名寄行き普通列車とを撮影しようと・・・。 さらに、塩狩駅を通過する「特急スーパー宗谷1号」とさくらを撮ろうと・・・。